CROSS TALKスペシャル座談会クロストーク04

パパ・ママ座談会
「仕事と子育ての
両立を目指して。」

Yuuto Sawada

沢田 雄人

2019年入行文学部卒営業店 渉外営業グループ

1歳の男の子のパパ。子育てのコツは、妻との間で役割分担をキッチリと行うこと。朝は着替え担当として。休日には、お風呂へ入れる係でもある。

Aogi Takahashi

高橋 碧扇

2013年入行教育学部卒営業店 窓口営業グループ

3歳になる息子を持つママ。一緒に童謡を口ずさんだり、絵本をめくりながら読み聞かせをしたりして楽しい時を過ごし、絆を深めるようにしている。

Ryouichi Katou

加藤 諒一

2015年入行工学部卒営業統括部 法人営業グループ
事業コンサルティング室

入行8年目。おなじく当行で働く妻と2歳、0歳の娘の4人家族。仕事は、お客さまの本業を支える活動全般。家族にパワーをもらいながら日々奮闘している。

Yuki Koizumi

小泉 有紀

2013年入行人文社会科学部卒営業店 渉外営業グループ

週に1回、バレーボール選手に戻る。ふだんは4歳の息子を保育園に送って行った後、通勤バスで職場に到着。このような朝のルーティンにも慣れた。

※お子さまの年齢等、2022年インタビュー時点​​​

パパ、ママから 銀行員の顔に変わる時。

朝は、てんてこ舞いの忙しさ。

お集まりの皆さんは、きたぎんで働くとともに、いったん職場を離れれば、パパ、ママという立場で忙しい毎日を過ごしていると思いますが、今日は「仕事と子育ての両立」をテーマに、ご家庭での様子を語り合うとともに、子育て支援にまつわる行内制度についてや、メリットに焦点を当ててみましょう。
私は、滝沢支店で主に審査管理を担当しています。前任の青山町支店とは比較的、距離が近いので生活環境の面では大きな違いが生じていません。息子を、7時半に保育園へ送り出し、7時45分に通勤バスに乗車します。保育園とは反対方向にある職場へ着くのが8時ごろです。1日の始まりは、ずっと、このような感じです。
私は、息子を保育園まで車で送り届け、その後、一旦自宅に戻ります。こんどは自転車で支店へ向かうというパターンです。
私も7時半ごろには車で保育園に到着し、その後、息子の身支度を整え、先生へ体調や連絡ごとを伝えます。両手を上げ、軽く合わせるハイタッチが「行ってらっしゃい」の合図です。職場へ向かう車中でホッと一息つきながら、仕事モードに気持ちを切り替えます。
朝はどの家庭でも、てんてこ舞いの忙しさですね。わが家では、起床したら身支度を済ませ、家族そろって朝ご飯を食べます。娘の着替えを手伝ったら保育園に送って行き、それから出勤です。登園は、ずっと私が受け持ってきました。ちなみに配属先は営業統括部の事業コンサルティング室で、原則として内勤です。子育てしやすい職場環境だと言えるかと思います。
勤務中もしも緊急連絡がある時は皆さん、どのようにしていますか? 私の場合は最初に妻の携帯電話、次いで妻の職場、そして最後に自分の携帯電話に連絡が入るよう、お願いしています。
うちの場合も、まっ先に私の携帯電話に連絡が入ります。高橋さんは、どうですか?
急な発熱とか、保育園からの連絡を受けるのは私ですね。
なるほど、どこのお宅でも、まずは母親に連絡が入るんですね。お父さんはアテにされているのか、いないのか…。ジェンダーの側面から考えてみても、男女の役割分担には微妙で割り切れない部分がありますね。

職場の理解。パートナーとの協働。

あわただしい夕方も迎えの時間に間に合うよう、配慮していただいています。こういうことは支店の業務体制ならびに業務内容によりますが、やはり理解が進んで支援が厚くなっていると嬉しく思えます。上司や同僚に感謝の気持ちが湧いてきます。と同時に時間の制約の中で、できる限り効率の良い仕事を通じて支店経営への貢献を深めようと、私なりに常々考えているところです。
うちは基本的には私が「送り」で、妻が「迎え」を受け持っています。都合が悪くて妻が迎えに行けないときは、私が定時に退行して代わりを務めています。夜のお風呂当番もあるので、退行時間が遅くならないよう、ふだんから周囲の皆さんが気を遣ってくれています。
体調を崩した時など、妻の代わりに息子を送って行く時があります。その時は上司へ連絡するのですが、こちらの事情をあらかじめ理解していただいているので、すぐに了承をもらえます。やはり常日頃からコミュニケーションを密に取っていれば、不測の事態にも柔軟に対処してもらえます。
育児休暇が明けて職場へ復帰する際、快く受け入れてもらえたことに感謝しています。母子ともに健康状態が万全とは言えないケースも考えられるので、周りの気遣いやフォローが身に染みるように有り難かったことを思い出します。
子どもに関しては、急な発熱などで早退を余儀なくされるケースもあります。まして、コロナ禍で急に休まざるを得ない時もあるでしょうから、気持ちの面でのサポートが心強いです。
夫と私との間には、モットーのようなものがありまして、日常生活や子どものことに関しては「お互いが何でも出来るように」という心がけを大切にしています。もちろん得手不得手はありますが、二人のうち、どちらかしか出来ない、という状態を作らないようにしています。料理にせよ掃除にせよ、小さなことではボタン付けなどでも、生活力を高めていこうと意思統一を図っています。
うちの場合は、おおよその役割が固定しています。妻が食事準備、食器洗い、洗濯、保育園の迎え。私はと言うと、保育園の送り、お風呂、歯磨き、寝かしつけ…という感じです。どれが良くて、どれがイケナイ、という次元の話ではないので、それぞれ話し合って理想のパターンに近づければ良いと思っています。

長く、安心して働ける 職場環境が大切。

困った時は誰かが、そばに。

たまたま妻の両親が近くに住んでいるので、何かあれば子どもの面倒を見てくれたり、食事を作ってくれたりします。共働き世帯にとって願ったり叶ったり。私の両親からは、しょっちゅうテレビ電話が掛かってきて、それもまた円滑なコミュニケーションです。孫たちの成長ぶりが気になって仕方がないのでしょう。子育てのアドバイスをもらい、いろいろ意見交換も出来るので助かっています。
両家ともに県内ですが、すぐ近くに住んでいないのでテレビ電話やラインを通して情報共有しています。小まめな近況報告に加え、親身に寄り添って話を聞いてもらえるので良き理解者です。
私は、先輩や同僚ともやり取りしています。すでに子育てが一段落した先輩方からのアドバイスは、とても参考になります。誰もが安心して長く働ける職場を目指すのは、銀行全体として掲げるテーマの一つです。子育て支援のための休暇を取得できますので、子どもが小さなうちは育児短時間勤務制度も活用できます。充実した制度のもとで、ライフステージに応じた柔軟で多様な働き方を選べるのは、とても魅力的です。
銀行独自の制度もあれば、公的な支援・補助もありますね。わが家は出産育児一時金、乳幼児医療費補助金、児童手当、医療費控除などを活用しました。
公的な施策ではありませんが、子育てサポートセンターを活用したり、離乳食教室に参加したりするのも良いかもしれません。お母さん・お父さん同士で知り合いになれるし、成功事例や困りごとを共有するだけでも孤独感の解消に役立つのではないかと思われます。

待機児童を、なくす取り組み。

きたぎんは民間の2社と保育利用に関する契約を締結しており、当行職員ならば、優先的に保育園に入れます。
とても良い取り組みですね。手を挙げるか否かは別にして「待機児童のまま入園できる保育園が見つからなかったら、どうしよう」という育児休業中の悩みは、確かに緩和されます。
子育て関係の福利厚生に関しては、今後ますます充実していくのではないでしょうか。私たちが先頭を切って活用し、その姿を後輩たちが見て、いつか活用してみたいと思ってくれる。もちろん最初から完璧なものはないので少しずつ改善を加え、より良いものにしていく。このような流れに沿って仕事とのバランスを取っていけるのが望ましい在り方ですね。
リ・キャリア制度と言って、育児や配偶者の異動などで、やむを得ず職場を離れた方のための復職制度があります。子育てする行員が肩身の狭い思いをせず、戻るためのトレーニングに励める環境づくりを手伝えたら良いな、と考えています。安心して昇進を目指せる職場風土だと、なおさら仕事も子育ても充実すると思います。
初めての子育ては、何かと不安や悩みが尽きないものです。私自身は復帰してから子育て経験のある先輩、同期に話を聞いてもらい、共感してもらえたことが何よりの支えになりました。子育て世代のパパ・ママが気軽に交流できる機会を対面、もしくはオンラインで開催するのも名案かもしれません。
銀行員には転勤が付きもので、ライフプランの設計が難しいというイメージを持っている方も多いかと思います。ところが実際はそうではなく、希望する勤務エリアを事前申告できたり、配偶者と一緒に異動が可能なコースもあったりするので、ぜひとも希望を出してみることを勧めます。子育て支援を巡る提案としては、例えば助産師さんなどによる男性向け出産・育児セミナーは、いかがでしょうか? イクメンを目指す、すべての人のために男性行員の育児休暇を長く取れるよう働きかけたいとも思います。

最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。

沢田

きたぎんに入って生活と仕事の調和を、どのように図るのか。ワークライフバランスは、現代社会を生きる一人ひとりが考えなければならない重要テーマの一つです。

高橋

良き仲間、良き理解者がいれば、仕事も子育ても孤独に陥らずに済みます。やっぱり頼りになるのは身近にいる先輩、同期の仲間たち。臆せず何でも話してみてね。

加藤

仮に就職して結婚、さらに子育てを「自分事」として捉えると、リアリティーある考え方が可能だと思います。この問題はライフプランとも結び付け、幅広い視野で掘り下げましょう。

小泉

子どもが急に熱を出す、おなかを壊す…という時に突発的な有給休暇を使うこともあると思います。そんな時は「お互いさまだから」と言ってくれる職場の仲間への感謝を忘れずに。